堀川建築設計室
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CHIEKO HORIKAWA
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倉敷を歩く
2007年04月18日
倉敷にて、
都市再生のシンポジウムがあり傾聴してきました
イタリアからゲストを迎えて、
内容の濃い、講演とパネルディスカッションでした
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倉敷国際ホテルのロビー
階段廻りのモザイクタイル
吹き抜けの手すり
吹き抜けの壁画
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倉敷国際ホテルロビー
間接照明とディテール
コーナーはRとなり、照明がきれいに
回り込んでいます |
倉敷芸文館
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3月に回れなかった国際ホテルの1階ロビーに
入ってみました。階段室廻りのモザイクタイルや
木天井、壁天井の仕上げ、梁柱のディテール 等々
空間に対して要素が多い印象でしす
なみなみならぬ労力を感じます
そして、シンポジウムの行われた、
倉敷芸文館
外観の瓦風タイルや
内観ホールの照明天井やディテールに
浦辺設計の作風が継承されています
倉敷国際ホテルは1960年代
芸文館は1990年代
2000年前後からのミニマリズムとは
一線を隔した
商業的 デザインを感じます
好き嫌いはあるでしょう
芸文官館の対面近くにある丹下健三氏設計の
美術館(元市庁舎)は
前回遠くから見ると白く塗装したように見えましたが、
近くでみると、
全面RC補修がなされていました
型枠に使った杉板後の微妙な凹凸の全てが、
旨く補修されていました
すごい・・・
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倉敷芸文館
タイル
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倉敷芸文館
ホワイエ |
シンポジウムは
日本におけるイタリア年の行事の一つということで、
イタリアからのゲストを向かえて、
水をテーマにした再開発の講演や、
パネルディスカッションが行われました
倉敷は
江戸時代前後からの水路を利用した街並み
そして明治期に作られた西洋文化、
そして昭和期の浦辺建築等々、
各時代において、
きちんとした町並みや建築がつくられてきて、
それぞれが融合しながら美しい景観がつくられています
人々に愛されて、観光地としても
知られている街である
さらに、
児島等との合併の契機もあり、
水路や川を瀬戸内海と繋げることにより、
倉敷を水の街として発展させていきたいという構想です
次の日には
その倉敷の水の道から瀬戸内海へ漕ぎ出し、
直島へ渡るツアーを企画しているとのこと
香川県の直島は
岡山の企業であるベネッセのメセナ活動を行っている
現代美術の島です
近代美術の倉敷と
現代美術の直島を結び、
水が美術や文化を繋いでいこうという、
壮大なテーマでもあるようです
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パネルディスカッションの中で、
記憶に残るのは、
人々の美しい生活のうえに
美しい文化や街並みが成り立つのだ
という言葉です
大原美術館理事長の
大原謙一郎氏の話には、自然と
耳を傾けてしまいます
知識の広さと深さが言葉の端々に感じられ、
また、実業家としても奔走されている方のようです
ディスカッションに参加している方皆さんが
本物を残したいという意識の高い方たち
だった気がします
水をきっかけに、
瀬戸内学会というのを作るという話もあるようです
その契機としたいシンポジウムだったのではと
思いました
瀬戸内海が
文化として結ばれていくことに
楽しさと未来を感じます
最近歩くことによって、点を線にして
繋ぐことに興味を持っているのもあって、
動向を見守りながら、
私にできることも探したいと思いました
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