堀川建築設計室

CHIEKO HORIKAWA

コンサート いろいろ


最近、クラシック音楽が心地よく感じるようになりました
日々の平坦な生活の中で、
感動を欲する気持ちがあったからかもしれません
ひょんなことから、コンサートに行くようになりました

2007.10.20大原美術館にてピアノリサイタル

アレクサンドル・メルニコフ さんという、
モスクワ生まれの若い演奏者です
16歳のときのシューマン国際コンクール等々、
数々のピアノコンクールに上位入賞されている方のようです

曲は
ショパンの24の前奏曲
シューマンの子供の情景
ベートーベン ピアノソナタ第21番ハ長調
です

初めて聞く曲がほとんどです
ショパンの前奏曲は24曲あったし、
シューマンの子供の情景は
13のテーマがあったようなのですが、
本当にそれだけ弾いていたのかは全くわかりません!
来ている皆さんは
解っている人もたくさんいるんだろうなぁ・・・

曲の構成は
ショパンの前奏曲の導入、
シューマンの微妙な表現
ベートーベンの明快な盛り上がり
という感じで、
終わったときは高揚感に包まれていました
これだけの曲を
この短い時間いびっしり 弾きこなす
アレクサンドルメルニコフさんのテクニックは、
すばらしいのだろうと、
素人ながら思いました

場所は
大原美術館2階の
ルノアールやゴーギャン、モネの画が掛かる
展示室です

一度、
美術館のコンサートに行ってみたかったので、
満足しています
こういう名画に包まれて、
ピアノを聴くというのは、
とても贅沢なことだと思います

来ている皆さんは
私より年配の方がほとんどです
もう少し経験を積んで、
また、こういうコンサートの場に来てみたい
そう思いながら帰途につきました

2007.09.11パバロッティ


今日、
何気なく付けたラジオから、
今月亡くなったパバロッティさんの特集が
聞こえてきていました

3大テノール歌手の一人ということで著名な方ですが、
歌声は、
トリノオリンピックの開幕の
トゥーランドット誰も寝てはならないを
何度かテレビで拝聴していたぐらいでした

1990・94年のカラカラ浴場での
三大テノール歌手によるコンサートや
ズーピンメータさんの指揮)
1982年の ロンドン管弦楽団等とのコンサートの
模様でした

曲名は解らないものが多いのですが
どの曲も聴き覚えのある楽曲ばかりでした
サンタルチアや
トゥーランドットとかです




最初に聞いた
3大テノール歌手による
サンタルチアを聞いて、
思わず涙が出そうになりました

音がいいとは言えないラジオの音でさえ
この声量とテクニックで、
感動してしまうとは・・・

どの曲もブラボーの嵐、
私も思わずラジオの前で拍手していました

ご葬儀の時には
教会から棺が運ばれてきたとき、
通りからは
拍手とブラボーの声が飛び交っていたそうです
イタリア国民に愛された人だったのだと
感じます

劇場では
もっともっと感動するだろうことを思うと、
一度、コンサートに行ってみたかった
ですね

2007.08.24NHK交響楽団演奏会

神尾真由子さんのヴァイオリン演奏は、
息を呑むようソロの緊張感や
テクニックのすごさを感じさせるものでした
素人の私にもそのあたりが解ります


四国のN響コンサートに
たまたま出演することになっていた神尾真由子さんさんが
チャイコフスキー国際コンクールで
ファイナリストになったということで、
とても楽しみなコンサートとなりました
今後、神尾さんが四国に演奏に来ることって、
考えられませんし・・・


当初予定していた演奏曲を、
コンクールで演奏した
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に変更しての
凱旋コンサートとなりました


N響の演奏は
とても幸せな時間でした
目をつむって聞くと、
CDを聞いているように(いい意味です)、
濁りや狂いがなく
心地よさを感じます
目を開くと、
大勢の楽団の方が真摯に演奏されていて、
これが日本で最高の演奏家集団なんだなと
感じいりました
またどこかで聞きたい!

演奏曲はベートーベンの交響曲第7番
(のだめカンタービレのオープニング)
知っている曲でも
全楽曲通じて聴くことは無ありませんでした
全体の流れの中で聞きなれたフレーズを聞くと、
また、違った感動を覚えます
とても良かった
それにしても、のだめ効果は大きい!

2007.07.15瀬戸フィルハーモニー交響楽団第18回定期演奏会 ピアノ:山下洋輔
交響曲第9番「新世界より」(A.ドヴォルザーク)

パリのアメリカ人(G.ガーシュウィン)

ラプソディー・イン・ブルー(G.ガーシュウィン)

前半は
交響曲第9番新世界より
という、4楽章からなる
ドラマチックな楽曲です
遠き山に日は落ちて等、
なじみのフレーズもあって、親しみやすさを感じます
曲の盛り上がり部分は
こちらも浮き立つような感じを受けます
お隣の席の男性はこぶしで腕を振っていました
とても、入り込める演奏でした

後半はジャズの要素のある楽曲です
パリのアメリカ人を聞いて、
世界恐慌あたりのアメリカを描いた映画の
テーマソングになっている曲とわかりました
コットンクラブで聞いたな・・・

そして
ラプソディー・イン・ブルー
山下洋輔さんのピアノ独奏で聞かせていただきました
クラシックとジャズの融合したシンフォニックジャズ
ということですが、
これも良く耳にする楽曲です
コットンクラブや
のだめカンタービレのテーマ曲でもあったと思います

それにしても、
山下洋輔さんのピアノ演奏はすごいです
鍵盤の上を指が踊っています
仕上げはグーで鍵盤をたたいている感じで、
パフォーマンスもあるし
音が楽団の音に負けていないし

ピアノ独奏のアンコールは
良く聞くと「枯葉」なのですが、
ジャズにアレンジされて、
とても派手で多彩です
これも即興なのでしょうか・・・

最後の楽団と一緒アンコールは、
楽団にあわせながら(きっと即興で)
演奏されています

今日の演奏は
最初から最後まで、
楽しめるコンサートでした

指揮者の山田和樹さんの曲目選びや
演出もあるからでしょうか
全身を使った指揮は
演奏を高めている気がします
最後のアンコールは遊び心もみせて、
トロンボーンには星条旗を下げているし、
ベースの若い人は楽器をくるりと一回転させて、
のだめ風でしたし・・・

隣の席の方は
今日の演奏に大満足されているようで、
ブラボー、ブラニッシモ等々、
叫びっぱなしでした
クラシックマニアの方のようで、
いろいろ教えていただきました
こういうことも楽しいですね

2007.06.05ジョセフ リン バイオリンコンサート


3月に倉敷市民会館でのコンサートの時
パンフレットを見て来たのが
今回のコンサートです

その、パンフレットには、
ジョセフリンさんを始めて日本に紹介した音楽プロデューサーさんの
コメントが書かれていました
初めて彼のシャコンヌのテープ(CD?)
を聴いたとき
涙が止まらなかったと・・・

シャコンヌが何だかわかりませんでしたが、
深い感動をする演奏とは・・・
興味を引き再度倉敷に行くことにしました

今回は倉敷文芸館です

華奢な台湾人の青年ですが、
演奏が始まると緊張感が漂います

一部はソロ、
二部はオライワンさんという若いピアニストの方との演奏です

特に、オライワンさんとの競演では、
舞台上での二人の緊張感と、
演奏の真剣さは
会場を圧倒していましたし、
私もその雰囲気を深く感じました

二人がとても純粋に音楽をやっていることが伝わってきて、
演奏が終わったときはブラボーの声もあがり、
拍手が鳴り止みませんでした

その後のアンコールも二人で演奏し、
カーテンコールも二人ですし、
お互いがいい友人であり、
尊重しあっているのが伝わってきました

演奏中の緊張感以外は、
ずっと笑顔のとても優しい顔をした二人でした

演奏後のサイン会も
二人でにこやかに座っていました
長い列ができていましたが、
こんなに感動させてくれたし、
今度はいつ聞けるかも解らないので、
しっかり並びました

また、どこかで演奏を聞くことができればいいな
と思っています
2007.05.18ウイーン少年合唱団コンサート
ウイーン少年合唱団のコンサートを聴いてきました
24人の純真な少年たちの声に
心地よさを感じました

教会音楽や世界の各国の歌を
一曲ずつ丁寧に聞かせてくれます
全部で20曲以上はあったと思いますが、
一曲ごとに(各4,5分くらいの短いものが多いのですが)
拍手をすると、
指揮者の方も少年たちもお辞儀をしてくれます

日本でのコンサートなので、
お辞儀をすることにしているのでしょうか・・・
そんなにしなくても・・・という気はしましたが。。。
でも、演奏旅行先の国の風習に
こんな幼い子たちが きちんと対応しているのは、
とても清純で美しい姿にも感じましたが・・・

何曲か歌を聞いて慣れてくると、
少年たちの並び方が
ソプラノ1.2、アルトと分かれており、
第一ソプラノの3人はソリストであることがわかります
オーケストラと同じなんですね

少年たちの心地よいハーモニーは、
この3人を中心に聞こえてくることも
良く解ります

第一ソプラノのトップにいる少年は、
とても華奢な美少年ですが、
ソロのときの声は、
とても深いものを感じました

二番目の子は、
美しい声なのですが中庸な声、
3番目の子は
清澄なソプラノボイス
その違いが何となくわかりました
CDも買ってみました
もちろん実際聞いた少年たちのCDではありません・・・
1990年から〜 1993年に録音されたものでした

このCDを聞いて解ったことは、
やはりソリストの少年が重要な位置にいるということでした
ソリストの少年の名前は出ていますし・・・

1990年に録音されたマックス・エマヌエル・ツェンツィクという
少年の声は、澄んでいるのですが
女性の声楽家の声のように、
深くて少し重さも感じさせる声で、
やはり引き込まれます
この少年の声は、ウイーン少年合唱団の中にあっても、
何年に一人の声なのでしょうか

この少年たちも現在は30前後の年齢です
やはり声楽家として活躍されているのでしょうか
パンフレットにソリストだった一人の
インタビューが 載っています
現在バリトン歌手として活動されているとのこと・・・
せめてテノールなら違和感ないのですが、
バリトンになってしまうんですね・・・

10歳から14歳までの少年の、
短い子供時代の声の一瞬を聞かせてもらうという
なんともはかない時間だったということが、
切ない気持ちにさせるのだと思います

伴奏は指揮者のピアノ演奏のみ、
というスタイルも好感がもたれます

モーツアルトのレクイエムのCDで、
ウイーン少年合唱団が参加しているものがあるらしいので、
探してみようかと思っています





2007.04.22金比羅歌舞伎

坂田藤十郎さんも存在感
そして、花のあるの人です
もう70も半ばでしょうが、
あでやかな娘役の踊りを披露していました
その後、衣装を変えて、
獅子の踊りの英執着獅子では、
毛を振る場面では、
かなり長時間頭を振っていて、
お年なのに大丈夫だろうかと思うくらいです

ミエを切る場面の形、
所作が 決まっています

小柄な方ですが、
ぴりりと引き締まった演技でした

カーテンコールでも
山城屋の掛け声が飛び交っていました

歌舞伎のカーテンコールは始めてみました
藤十郎さんだけの
カーテンコールだったのは、
やはり襲名披露の意味もあったからでしょうか


今年の出し物では、
仕掛け物を全て見ることができて、感激しました

芦屋道満大内鑑 葛の葉
廻り舞台、 セリ上がり、
掛け筋(宙吊り)、木の葉チラシ等、
人力の舞台仕掛けをが動くたびに、
機会ではなくて人が動かしていることに
わくわくします

中村扇雀さんの狐の演技や
舞台上で障子に書くパフォーマンスや、
仕掛けが一体となって、
とても充実して盛り上がりのある舞台だったように
感じました

中村翫雀さんと
片岡愛之助さんの踊りも華やかでしたし、

上方歌舞伎というのは、
趣向・演出が巧みな気がします
今まで何度か金比羅歌舞伎を見てきましたが、
盛りだくさんな気がしました
坂田藤十郎という一大看板の襲名もあって
あでやかになっているのでしょうか

日曜だったこともあってか、
満員で窮屈そうでした

2007.03.22イスラエルフィルハーモニー管弦楽団コンサート

終わると共に、
ブラボーの嵐でした

ズービンメータさん指揮のイスラエルフィルコンサートです
今年のニューイヤーコンサートを飾ったメータさんが
倉敷の町に来ていることが奇跡のように
感じられます

近くでみるメータさんには、
存在感を感じます
指揮前や合間の穏やかな表情が、
来ている人たちを魅了します

メータさんはインド出身者です
アジア系の人種が
ヨーロッパで活躍するということは、
よほどの技量と人格を兼ね備えていなければ
成し遂げられないことだったでしょう


イスラエルフィルは、
弦楽器の美しさに定評のある楽団だそうです
メータさんが40年にわたって関わってきた
ゆかりの楽団です

楽団創立70周年そして、
メータさんも70歳
それを記念した講演です

イスラエルの戦火の中で、
平和を願う演奏会を開く場面も
幾度かあったそうです

メータさんが
そういう苦難を背負った楽団を率いてきたのも、
平和と音楽を愛する気持ちゆえでしょうか


2007.03.11川井郁子 瀬戸フィルハーモニー管弦楽団ジョイントコンサート

川井郁子さんは
やはり華のある方です
曲の間のおしゃべりも、
感じよい方です

ストラディバリウスの中低音は大きなホールでも
響いていました
河合さんのチャルダッシュは
丁寧で繊細なイメージを受けました
瀬戸フィルのニューイヤーコンサートのときにゲストで来ていた
カナダ出身のキャサリンさんは野性味がある演奏でした
人により演奏の雰囲気は変わるものだと
感じました

川井郁子さんが一部に登場して、
2部は瀬戸フィルのみの演奏です

山田和樹さんのおしゃべりや、
曲の解説も入って、
解りやすい演出でした
2007.1.13瀬戸フィルハーモニーニューイヤーコンサート

友人に誘われて、
瀬戸フィルハーモニー管弦楽団の
ニューイヤーコンサートに行ってきました

落語家の桂こけしさんが司会
途中会場との交流時間もあったり、
こけしさんが落語を一席される趣向です

瀬戸フィルハーモニーの音楽アドバイザーで
指揮をされた山田和樹さんは
まだ、20台後半の若い方です

最近流行ったドラマ ノダメカンタービレも少し
意識されているようで、
これを機会にクラシックが広がってほしいと思っているようです

桂こけしさんの洒脱な司会と落語が、
会場を沸かせているのを見て、
奮起された指揮者の山田さん
指揮は指揮棒無しでもできますというこで、
頭や体を振りながら指揮をしていたのは面白い

ウイーンフィルのニューイヤーコンサートと同様に、
美しく青きドナウや
ラデツキー行進曲の会場の手拍子は、
とても盛り上がりました
山田さんが旨く指揮されています

落語とクラシック音楽
どちらも古典で、
気を張らずに参加する趣向では
相性良い組み合わせと思いました
2007.1.1ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 ニューイヤーコンサート

始めてニューイヤーコンサートをテレビで見ました

2002年小澤征爾さんが指揮したとき話題になりましたが、
機会を逃していました
今年、たまたま切り替えたテレビに
ニューイヤーコンサートが映り、
そのまま見てしまった感じです

指揮者はニューイヤーコンサートは4度目の
ズービンメータさん
ウイーンフィルとの縁が深い大御所とのこと

NHKのスタジオでは、
コンサートを楽しむ趣向がいろいろなされていて、
コメンテータの方も楽しそうです

シュトラウス一家の楽曲を中心に
構成されています

正直途中寝てしまいました・・・
が、後半、ハッと気がついてみると、
ピッコロの軽快な音が聞こえてきます
すごいテクニックに目が覚めました

その楽曲が終わったときに、
メータさんはピッコロ奏者のところに
握手しに行っています
その、感極まる喜びの表情を見て、
こういうパフォーマンスがあるのかと親近感を覚えました

指揮者の個性で
コンサートの雰囲気もぐっと変わることがわかりました

2006.12.12紀伊国屋書店での川井郁子さんミニコンサート

 
2006年12月、
ひょんなことで川井郁子さんのミニコンサートに行きました。
仕事のあと、知り合いとのあちあわせには時間があったので、
高松市丸亀町の再開発ビルの中に新しくできた、
紀伊国屋書店に本を買いに行くことにしました。

  時間は午後5時20分
新しい建物なので、きょろきょろテナントを覗きながら
本屋へ行こうとしていたら、雑貨屋の入り口に、
本日6時より川井郁子さんのミニコンサートがあるとのこと。
紀伊国屋高松店オープン記念のコンサート。
川井さんのCDを買ってコンサート会場に行けば
入場整理券がもらえるとのこと。
ちょっとためらいましたが、
CD嵐が丘を買って受付に行ったのが5時50分。
最後の一枚だったらしく、整理券を手にそのまま会場に入りました。100人程度の小さなホールです。


合計6曲30分ほどのコンサートですが、
十分満足のいく内容でした
驚いたのは
ストラディヴァリウスの音色。



クラシックのコンサートのことは良く解っていないのですが、
その時のヴァイオリンは
スピーカーから拡声された音だと思っていました
中低音域がすばらしく響いていたからです
後で、クラシックはスピーカーを使わないのを人から聞いて、
これがストラディバリウスかと納得しました

コンサートが終わった後、
その場はすばやくサイン会場へと設営されました
順番にCDジャケットにサインをしてもらっています
これも何かの縁と、
私も嵐が丘のジャケットにサインしてもらい、
握手までしていただきました
きれいな方です

特筆すべきは、このときサインを待つ人たち
サインに並ぶときに、
皆さん席順でじっと並んでいます
われもわれもというところはありません
クラシックファンの皆さんは、
礼節をお持ちの方が多いと認識し、
流石!
良い印象を持つようになりました




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