堀川建築設計室

CHIEKO HORIKAWA

こんぴら街道の家
2008年4月

香川県産木材(杉・檜)を利用した住宅づくりを
香川県が推進しています。その推進に建築士会女性委員会が協力して住宅相談会を行っています。その会に協力して、昨年11月に住宅相談を受けた家の計画案を作成してみました。


鳥瞰


 敷地は旧こんぴら街道沿いの木造住宅が密集する地域です。街道に面する木造店舗部分は残したまま、定年退職したご夫妻が過ごす居住スペースの増築を行います。敷地形状・条件・近隣への配慮等を考慮し、店舗との間に中庭を設け、そこから通風・採光・生活のゆとり等取り入れるスペースとする配置計画としています 。
  増築部分建築面積は10坪強。何年か前に10坪ハウスが話題になりましたが、正にその10坪ハウス町家版です。高齢になったときを配慮して、アプローチをゆるいスロープとし、内部はフレキシブルに対応できるように、シンプルなプラン計画としています。また、天井や庭に面する窓高を高くし、狭さを高さで補います。隣地への配慮により高さも広さも制限がありますが、中庭を介して豊かに暮らせる工夫をしています。
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